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【2024最新】インテリア業界のおすすめ民間資格7選!違いや難易度・年収を比較

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こんにちは!いんたま編集部です。

インテリアデザイナー、インテリアプランナー、インテリアコーディネーター・・・「インテリア」という名前が付く資格は様々で、違いがわかりにくいですよね。この記事では、インテリア業界で注目を集めるおすすめの民間資格について、それぞれどう違うのかを比較しながら紹介していきます。インテリア業界の成長と将来性、資格を持つことで得られるメリット、それぞれの資格の難易度や想定年収、おすすめの資格講座など、わかりやすく解説します。

これからインテリア業界を目指す人でも大丈夫。この記事を読んで資格の取得とキャリアアップを目指しましょう!

この記事を書いた人
普段はwebデザイナー。とにかくインテリアコーディネートが好きで、友人からの「資格取ってみたら?」の一言で受験を決意し、その数ヶ月後に一発合格。現在インテリア業界への転職を検討中🪄

  1. インテリア業界の成長性は?待遇は良いの?
  2. インテリア業界にはどんな資格がある?
  3. それぞれの業務内容、資格取得難易度、想定年収の比較
  4. おすすめの資格講座と独学勉強法を紹介!
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インテリア業界とは

まずは、「インテリア業界」が一体どこからどこまでを指すのか見ていきましょう。

そもそもインテリア業界とは?

インテリア業界は、主に空間内外のデザインやコーディネートに焦点を当て、機能性や美的デザインの向上を目的とする職種の総称です。住宅、商業施設、オフィスなど、あらゆる建造物を対象に、家具、照明、色彩など、様々な要素を調和させて、空間の魅力を引き立てることが求められます。空間の美しさや機能性を追求し、利用者の快適性や美的な満足度を向上させます。デザイナー、コーディネーター、プランナーなどが協力して空間を創り上げます。

インテリア業界と建築業界・建設業界はどう違う?

建築業界とは?

建築業界は、主に建造物の外観や構造に焦点を当て、計画と構築を目的とする職種の総称です。建築士や施工管理者などが建物の設計や施工のプロセスを計画・監督し、構造上の安全性が守られているか、法令に順守しているかなどを確認します。

建設業界とは?

建設業界は、建造物だけでなく設備や施設にも焦点を当て、工事や施設整備を目的とする職種の総称です。土木工事、インフラ工事、ダム建設なども含まれ、より広範な領域をカバーしています。

インテリア業界を含め、どれも建造物に関わる業界ですが、それぞれ独自の専門性を持っており、関わる観点も異なります。

インテリア業界って将来性あるの?

結論から言うと、インテリア業界の需要は急増しています

主な理由は、都市化などのライフスタイルの変化やオンラインショッピングの浸透に伴って、消費者の購買意欲が高まっているからです。また、特に現代の日本社会においては、コロナ禍を経験したことや、人口減少などの課題を抱えていること、新技術の発展など、複数の要素が組み合わさっており、インテリア業界へのニーズはさらに大きくなると予想されます。

コロナ禍が追い風になっている

コロナ禍の自粛期間中、在宅勤務をする人や推進する企業が急増しました。しかし、オフィスと異なり、wifiが遅かったり仕事用の空間が確保できないなど、当初は家での作業環境が整っていなかった人も多いと思います。そこで、在宅勤務を見据えてより快適で機能的な住環境を求める人が増えてきました。長時間使用することを考えてちょっと良いデスクを買ったり、自宅にオフィス空間を作る人もいますよね。こういった動きが、インテリア業界におけるリフォームや機能性・デザイン性の高い家具の需要を促進しているのです。

人口減少や単身世帯の増加も追い風になっている

昔のように2〜3世帯で1軒家を住み継いでいるような家庭はあまり見かけなくなりました。単身や子なし世帯も増えてきていたり、特に若い世代ではルームシェアなどの自由な住まいのあり方が人気になっています。このように社会のライフスタイルが多様化しているので、それに応じた住空間のデザインの幅も益々求められるようになりました。個々の好みや使い方に合わせたカスタマイズ性の高い住まいを作るため、デザイナーやコーディネーターの需要も拡大しています。

環境意識の高さや技術の向上も追い風になっている

環境への配慮や経済的な面でのメリットから省エネ住宅の需要が高まっていたり、先進的な技術を活かしたスマートホームやIoT関連のインテリアが注目を集めています。デジタルとアナログの融合を取り入れるなど、機能的かつ新しいデザインが求められ、新たな市場が形成されています。

インテリア業界で働くことのメリット5つ

そんな成長市場であるインテリア業界で働くことのメリットは、パッと思いつくだけでもこんなにあります。

メリット
・センスやアイデアを活かしたクリエイティブな仕事ができる
・クライアントと直接やりとりして貢献できる
・専門とする業界×担当職種×対象クライアントの掛け合わせで仕事の幅が広がる
・働き方が柔軟で独立も可能
・自分の生活にも役立つ知識や技術を習得できる

趣味でインテリアにこだわる人も多いと思いますが、それを仕事にしてクライアントに喜んでもらえたり、収入に還元されるのはとても幸せですよね!

なぜインテリア関連の資格を持っていると有利なのか

インテリア業界には資格を持っていない人でもできる仕事はありますが、資格を持つことでのメリットが多いため、取得するのがおすすめです。

インテリア系の資格を持っていることのメリット4つ

正直、資格保有者はかなりメリットを享受できると思います。すでにインテリア業界で働いている人の場合だと、会社から取得を推奨されて受験している人も多いと聞きます。

メリット
・一定以上のスキルや知識を持っていることの証明になるので、クライアントや雇用主からの信頼が得られる
・資格取得のためにたくさんの知識をインプットする必要があるため、スキルアップに繋がる
・他者との差別化が図れ、就職やクライアント獲得に有利になる。資格保有者限定の求人も多い
・資格を持っていることで待遇が良くなることが多い(月給が数千円〜数万円アップする例も!

自分に合った職種・資格の選び方のポイント3つ

インテリア関連の職種や資格はたくさんありますが、以下の3つの観点を参考に自分に合ったものを選ぶことが重要です。

①自分の興味から選ぶ

まず、自分の興味や関心がある分野や得意分野は何か考えます。例えば、デザイナー志向の場合は「インテリアデザイナー」、空間のコーディネートが得意なら「インテリアコーディネーター」など。あとで絞り込むので、いくつでも挙げてOKです!

②将来のキャリアのゴールから選ぶ

次に、自分の今後のキャリアのゴールを定めます。そして、その実現のために①で挙げた職種や資格が役に立つかどうか=将来への投資になるかどうかを検討します。

③細かい条件から選ぶ

①②を満たす職種や資格をいくつか見つけたら、さらに詳細な条件で比較します。資格取得難易度や想定年収などもさまざまなので、条件を決めて比較しましょう。既に関連業界で働いている場合、実務経験を生かせる資格を選ぶことも重要です。

上記を総合的に判断した上で、自分に合った職種や資格について考えましょう。次の章では、具体的なインテリア関連のおすすめ資格を7つ取り上げて解説していきます。

インテリア関連のおすすめ民間資格7選

いんたま編集部おすすめの資格について、業務内容・資格試験の合格率・平均年収を一覧で比較してみました。

名称業務内容合格率平均年収
インテリアコーディネーター空間のインテリア計画を行う24.5%400万円程度
インテリアプランナーインテリアプランニング、設計、工事管理を行う学科:63.4%
設計製図:25.5%
300〜450万円程度
インテリアデザイナー空間デザインや講師活動を行う20〜30%280〜300万円程度
キッチンスペシャリストキッチンに特化したプランニングを行う33.4%300〜400万円程度
リビングスタイリスト接客販売や住空間の提案を行う1級:68.7%
2級:73.0%
3級:85.9%
200〜500万円程度
照明コンサルタント照明計画・照明コンサルティングを行う80%台後半300〜400万円程度
カラーコーディネーター空間やプロダクトに最適な色彩を提案するアドバンス:48.8%
スタンダード:74.3%
200〜300万円程度
※合格率は2022年時点のもの

パッと見て、「年収があまり高くないな・・・」と思った人も多いのではないでしょうか。

実は、現在の業界全体の年収水準はそこまで高くありません。しかし、ここに記載しているのはあくまでも平均年収なので、実際は個々人の働き方や経験・スキル、資格の有無などによって大きく異なります。雇用されているか・独立してフリーランスとして稼いでいるかでも月間数十万円の差があると言われています。また、インテリア業界の需要の拡大に伴って、今後の年収水準や待遇が向上することにも期待できるでしょう。

各資格の詳細を見ていきましょう。

①インテリアコーディネーターとは

インテリアコーディネーターは、公益社団法人インテリア産業協会によって認定される民間資格です。空間を機能的かつ美しく調和させる専門家であり、建築基準法などの関連法規、建材、住宅設備、家具、色彩、照明などの幅広い専門知識を持っています。

資格取得方法は?

一次試験と二次試験の両方に合格すれば認定されます。受験条件はなく、誰でも受講できます。2023年度の一次試験の出題範囲は以下の通りです。

  1. インテリアコーディネーターの誕生とその背景に関すること
  2. インテリアコーディネーターの仕事に関すること
  3. インテリアの歴史に関すること
  4. インテリアコーディネーションの計画に関すること
  5. インテリアエレメント・関連エレメントに関すること
  6. インテリアの構造・構法と仕上げに関すること
  7. 環境と設備に関すること
  8. インテリアコーディネーションの表現に関すること
  9. インテリア関連の法規、規格、制度に関すること
公益社団法人インテリア産業協会HPより

詳しく知りたい人はこちらの記事も参照してみてください!

②インテリアプランナーとは

インテリアプランナーは、一級建築士などの国家資格も認定している公益財団法人建築技術教育普及センターによって認定される民間資格です。あらゆる建造物のインテリアプランニング、設計、工事管理などを担当します。建築士と共通する業務範囲もあり、その専門性の高さからインテリアコーディネーターの上級資格とも言われています。

資格取得方法は?

学科試験に合格すればアソシエイト(=准インテリアプランナー)として認定され、さらに設計製図試験に合格すればインテリアプランナーとして認定されます。受験条件はなく、誰でも受講できます。2023年度の学科試験の出題範囲(中項目)は以下の通りです。

  • インテリアの歴史・意匠
  • インテリアの計画
  • インテリアの構法
  • インテリアのエレメント
  • インテリアの安全
  • インテリアの工事管理・施工管理
  • インテリア工事の施工方法
  • インテリアの積算・契約
  • インテリアの材料
  • インテリアの関連法規
  • 建築計画
  • 建築構造
  • 建築設備
  • 建築施工
公益財団法人建築技術教育普及センターHPより

③インテリアデザイナーとは

インテリアデザイナーは、日本デザインプランナー協会によって認定される民間資格です。インテリアの商品知識、販売技術、家具の配置、色彩設計まで幅広い知識を持っています。

資格取得方法は?

認定試験に合格すれば認定されます。受験条件はなく、誰でも受講できます。内容は以下の通りです。

家具や照明などのインテリアに関する商品知識の他、販売や技術等に関して幅広い基礎知識が問われます。

日本デザインプランナー協会HPより

④キッチンスペシャリストとは

キッチンスペシャリストは、インテリアコーディネーターと同じく公益社団法人インテリア産業協会によって認定される民間資格です。キッチンのプランニングや設計に特化した専門家であり、飲食店や住宅において、機能性や使い勝手を考慮した最適なキッチン空間を提案します。

資格取得方法は?

学科試験と実技試験の両方に合格すれば認定されます。受験条件はなく、誰でも受講できます。2023年度の学科試験の出題範囲は以下の通りです。

  1. 住居と食生活に関すること
  2. キッチン空間に関すること
  3. キッチン機能に関すること
  4. キッチン設計施工に関すること
  5. キッチン販売に関すること
公益社団法人インテリア産業協会HPより

⑤リビングスタイリストとは

リビングスタイリストは、一般社団法人日本ライフスタイル協会によって認定される民間資格です。店頭での家具の接客販売や、お客様のライフスタイルに合わせた住環境の提案などを担当します。

資格取得方法は?

1級から3級まであり、それぞれ認定試験に合格すれば認定されます。受験条件はなく、誰でも受講できます。2級と3級は同日受験が可能です。1級を受験するには2級の合格が条件になります。3級の出題範囲は以下の通りです。

  1. リビングスタイリストの仕事
  2. 流通
  3. 接客販売
  4. ビジネスマナー
  5. 家具
  6. 窓装飾
  7. 照明
  8. 住生活アクセサリー
一般社団法人日本ライフスタイル協会HPより

⑥照明コンサルタントとは

照明コンサルタントは、一般社団法人照明学会によって認定される民間資格です。照明の専門家であり、照明計画・照明コンサルティングに必要な技術や知識を持っています。照明のデザイン性だけでなく、効果や色温度などの機能性を正確に把握していることも重要なポイントです。

資格取得方法は?

「照明基礎講座」という約7ヶ月間の通信講座を受講し、演習問題やレポート試験を受けて合格点に達することができれば認定されます。照明に関心のある人なら誰でも受講できます。2023年度(募集終了)のカリキュラムは以下の通りです。

  • 第1章 光の性質と視覚
  • 第2章 光と測光量
  • 第3章 人工照明
  • 第4章 昼光照明
  • 第5章 照明計算
  • 第6章 視環境評価
  • 第7章 照明環境の基準
  • 第8章 照明環境デザインの流れ
  • 第9章 施設別照明設計
  • 付録
一般社団法人照明学会HPより

⑦カラーコーディネーターとは

カラーコーディネーターは、東京商工会議所によって認定される民間資格です。色が持つ視覚的な効果についての知識を持ち、ビジネスやプライベートを問わず空間やプロダクトに最適な色彩を提案します。

資格取得方法は?

スタンダードとアドバンスに分かれており、それぞれ認定試験に合格すれば認定されます。受験条件はなく、誰でも受講できます。内容は以下の通りです。

スタンダードクラス:日常から見た色彩に関する基礎的な知識について理解している。
アドバンスクラス:スタンダードクラスの知識に加え、ビジネスにおける色彩の活用事例など幅広い知識を有している。

東京商工会議所HPより

民間資格なら業界未経験でも取りやすい!

ここまでで紹介した資格はすべて受験条件なしの誰でも挑戦できる資格です。したがって、業界未経験であっても、しっかり勉強して知識をつければ合格も夢ではありません。また、資格を取得していれば一定の信頼性が得られるので、今後実務経験を積む上でも有利になります。ハウスメーカー・設計事務所・リフォーム会社・工務店・住宅設備メーカー・建材メーカー・ショールーム・家具専門店・照明専門店・カーテンや絨毯の専門店・ホームセンター・雑貨店・百貨店・・・などなど、就職先の選択肢も広がります。

興味のある資格があれば、どんどん挑戦してみましょう!

インテリア関連の資格はどうやって取る?

「インテリア業界のことも分かったし、どんな資格があるかも分かったけど、資格を取るのってややこしくないの・・・?」という人に向けて、具体的にどうすれば資格が取れるのか解説していきます。

資格取得の一般的な手順と流れ

資格を取得する一般的な手順は以下の通りです。

  1. 自己分析で自分の強みや興味を明確にする
  2. キャリアのゴールを定める
  3. ゴールを達成する上で役立ちそうな資格を選ぶ
  4. 受験のスケジュールを立てる
  5. 資格試験に申し込む
  6. 資格講座を受講する or 独学で勉強する
  7. 過去問や模試で合格可能性をチェックする
  8. 資格試験を受験する(本番)
  9. 合格発表
  10. 資格登録・有効化

注意しなければならないのは、資格によっては受験チャンスが年1回のみだったり、申し込み期限も早めに決まっていることが多いです。

自分の生活スタイルや勉強に割ける時間なども考慮して、計画的に準備を進めましょう!

インテリア関連のおすすめ資格講座2選

ここで、インテリア業界でも人気の資格である「インテリアコーディネーター」「カラーコーディネーター」について、それぞれおすすめの資格講座を紹介します。

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独学でインテリア関連の資格を取る場合のおすすめ勉強法

「資格講座はお金がかかるし、定期的に受講するのが難しい・・・」という人には、独学での受験もおすすめです!
その際は以下のポイントに注意しましょう。

  1. 自分に合ったテキストや参考書を選ぶ
  2. しっかり勉強スケジュールを立てる
  3. モチベーションを維持する方法を見つける
  4. 過去問や模擬試験を活用して客観的に合格可能性を測る

まとめ

インテリア関連の資格は、この記事で紹介しただけでもたくさんあります。

業界全体が成長している今がチャンスです!

自分の理想のキャリアを実現できるものを選び、自分に合った方法で資格取得を目指しましょう。いんたま編集部はあなたの挑戦を応援しています!!

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いんたま 〜インテリアコーディネーターの卵〜