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インテリアコーディネーター試験の難易度が高い理由は?2024最新の変更点も解説

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こんにちは!いんたま編集部です。

インテリアコーディネーター試験は例年かなり合格率が低く、2023年度からは試験内容も大幅に変更になったため、対策には注意が必要です。この記事では、2023年度の最新のインテリアコーディネーター試験を受験して合格した筆者が、難易度の高い理由や合格するために注意すべきポイントについて詳しく分析・解説します。

特に、これから試験を受けるか迷っている人や受験申し込みを決めた人は、最後まで読んで参考にしてくださいね!

この記事を書いた人
普段はwebデザイナー。とにかくインテリアコーディネートが好きで、友人からの「資格取ってみたら?」の一言で受験を決意し、その数ヶ月後に一発合格。現在インテリア業界への転職を検討中🪄

  1. インテリアコーディネーター試験はなぜこんなに難易度が高いのか徹底分析!
  2. 2023年度以降の変更点を詳しく解説!
  3. 合格に近づくためには?
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インテリアコーディネーター試験とは?

インテリアコーディネーターは「幅広い専門知識を持ち、インテリアに関して空間の美しさや機能性に基づくアドバイスと提案を行う専門家」です。その資格を取るための試験とはどのようなものなのでしょうか?

インテリアコーディネーター試験では何が問われる?

インテリアコーディネーター試験は、建築やインテリアに関する知識を問う一次試験(学科)と、製図や論述など実践的なスキルが問われる二次試験(実技)から構成されています。また、その内容は、「インテリア」という名前から想像されるよりも遥かに幅広い範囲で、建築や法律やコーディネートに関する知識・技術を測るものです。

実はめちゃくちゃ専門職です

インテリアコーディネーター資格試験の受験者数と合格率の推移

インテリアコーディネーター試験の受験者数と合格率の推移を見てみましょう。

年度受験者数(人)合格者数(人)合格率(%)
2023(第41回)8156203424.9
2022(第40回)8943219324.5
2021(第39回)9935233423.5
2020(第38回)8468204524.1
2019(第37回)7561189625.1
平均8612.62100.424.4
合格率の推移:公益社団法人インテリア産業協会HPを参考に作成

試験自体は年齢や学歴を問わず誰でも受験が可能で、一次試験は例年平均9,000人が受験している人気の試験です。
しかし、その合格率は23〜25%とかなり低いです。年度にもよりますが、内訳は一次試験が30%前後で、二次試験が60%前後と思ってもらえれば大丈夫です。ちなみに最新の2023年度(第41回)は、一次試験が35.0%で、二次試験が56.9%でした。

要チェック!2023年度(第41回)以降の変更点は?

インテリアコーディネーター試験は、2023年度(第41回)から大きく3点変更がありました。以下にその変更点をまとめます。

受験の申し込みがインターネット限定になった

2023年度から郵送での申し込みは廃止され、インテリア産業協会の公式webサイトでのみ申し込みが可能になりました。

一次試験がマークシートからCBT方式になった

2023年度からCBT方式(Computer Based Testing)という、テストセンターなどに行って現地のパソコンで回答する方式に変更になりました。

一次試験の試験時間と出題数が変更された

2023年度から一次試験の試験時間が160分から120分に短縮されました。同時に、出題数は50問から36問に減少となりました。回答時の時間配分や得点率に大きな影響を与える変更なので、必ず押さえておきましょう!

インテリアコーディネーターの資格を取得するメリット3つ

ここまで読んで、「試験自体の難易度も高いし、変更があってややこしいし、そこまでしてインテリアコーディネーターの資格を取る必要あるの?」と思った人もいるかもしれません。正直、未経験の初心者がなんとなく受験するにはかなりハードルが高い資格です。でも、インテリアコーディネーターはとても魅力的な資格なんです!

①世の中に欠かせないクリエイティブな仕事である

家、学校、会社、カフェ、ショッピングモール、映画館、ジム、etc…私たちは生活する中で数え切れないほどの空間に接しています。インテリアコーディネーターは、そんな人々が過ごす住まいや空間を自分のアイデアを活かしてコーディネートするというとても素敵なお仕事です!

②需要が高く待遇も上がる可能性がある

コロナ禍が追い風になり、インテリア業界の需要は急増しています。今後も高い需要が続くと予想されるので、それに応じて待遇も上がっていく可能性があります。

③資格=専門知識を持っていることの証明になる

インテリア業界には、実際資格不問でできる仕事も多いです。しかし、その中であえてきちんとした資格を持っていることで、会社やお客様からの信頼が得やすくなり、待遇UPにも直結します。特に未経験からインテリア業界に転職する場合は、採用選考で経験者と比較されることを想定して、資格を持っておくと良いでしょう。

インテリアコーディネーター試験の難易度が高い理由

そんなインテリアコーディネーター試験ですが、なぜこんなに難易度が高いのかを分析してみました。

一次試験の難易度が高い理由4選

一次試験の合格率は例年約30%。「さすがに低すぎん…?」と思った人も多いのではないでしょうか。数字だけ見ると、日本で最難関と言われる東京大学理科三類の入試の合格率(約33%)くらいです。そもそも一次試験は選択式の学科試験で、制限時間は120分間で出題数は36問(=1問あたり3〜4分)と、回答時間にもやや余裕があります。それにも関わらず、なぜこんなに低いのでしょうか?

①出題範囲がめちゃくちゃ広いから

一次試験では、インテリアの歴史や建築の構造や構法、環境、規格など、「インテリア」という名称からは想像できないくらい広い範囲から問題が出題されます。体感としては特に普段馴染みのない歴史や法規が難解で、専門的に学んだことのある人以外は大抵苦戦する領域なのではないかと思います。

②専門的で深い理解が必要になるから

そして、分量が多いだけでなく、それぞれの範囲についてかなり専門的で深い理解が必要になります。単に専門用語を暗記するのではなく、例えばどういう背景があってその建築・法規が誕生したのかなど、きちんと理解しておかないと足元を掬われることになります。

③出題数が少ないから

広く深い出題範囲。なのに、出題数は36問と少ない。つまり、ヤマを張りづらいので、どの領域が出題されても良いようにある程度完璧にしておかないといけないんですが、そうなると勉強量が追いつかないくらい範囲が広いんです。

④受験者には浪人も含まれるから

さらに気をつけないといけないのは、受験者には浪人(何度も受けている人)が含まれているということです。年に一度の試験なので、毎年リベンジに臨む人も少なくありません。それを踏まえた上でもかなり低い合格率なので、初心者が一発合格するのは相当ハードルが高いということが想像できますよね。

二次試験の難易度が高い理由3選

続いて、二次試験の合格率は例年約60%。一次試験と比べると高く感じますが、一次試験でかなり落とされ、かつ浪人を含む中でこの数字は決して高いものではありません。こちらもなぜそんなに難しいのか、実体験をもとに分析してみました。

①専門的な実技スキルが問われるから

一次試験は選択式ということもあって、専門知識のインプットを頑張ればある程度得点できる試験になっていますが、二次試験では実技を用いたアウトプットが中心になります。そして、「製図」「論述」という専門的かつ作法が決まっているスキルは、初心者にとっては身につけるハードルが高いです。

②時間配分が難しいから

二次試験は180分間で製図と論述の2つの課題を完成させなければなりません。設問中のたくさんの条件を図面に落とし込む必要がある製図も、文字数の多い論述も、時間配分をミスすると命取りになってしまいます。

③実技なので得点率がわからないから

一次試験のような一問一答形式であれば自分で解いた後にある程度何点ぐらい取れてそうか計算できますが、二次試験は製図・論述のため加点・減点のポイントを見極めるのが難しく、自分でどのレベルまでできているか確認しづらいという難点があります。二次試験だけ講座を受講して専門家にフィードバックを受ける人も多いというのは納得できますね。

二次試験に受かる勉強法についてはこちらの記事も参考にしてみてください!

合格する得点ラインは?

さらに、インテリアコーディネーター試験は、一次試験・二次試験ともに合格ラインが公表されていません。ただ、一般的に一次試験は70〜75%の正答率で合格できると言われています。二次試験については毎年昨年度の解答例が公開されているので、それも参考にしましょう。

合格に必要な勉強時間は?

インテリアの知識ゼロの人がインテリアコーディネーター試験に合格するには、300時間の勉強が必要と言われます。フルタイムで働いている人の場合だと半年ほど勉強すればカバーできる量です。幅広い専門知識をインプットする必要があるので、勉強は簡単ではありませんが、諦めず頑張りましょう!

合格するための試験勉強のモデルスケジュールを作ってみたので、以下の記事もぜひ参考にしてみてくださいね!

合格するためにはどうすれば良い?

ここまで、インテリアコーディネーター資格の取得難易度の高さや、一次試験・二次試験がなぜ難しいのかについて解説してきました。最後に、合格に近づくための方法を紹介します!

独学で勉強する

独学での受験は本当に大変ですが、コストが圧倒的に安く済んだり時間の自由が利きやすいというメリットもあります。以下の記事では、筆者が一次試験と二次試験に一発で合格した方法や参考図書を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください!

資格講座を受講する

「独学では勉強が不安・・・」という人にはインテリアコーディネーター試験に特化した資格講座がおすすめです。資格講座は数多くありますが、その中でもおすすめの2講座を紹介します!

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